「Great Britain」に10数年がかりでアップした英国の庭園を整理し、未掲載の画像を抜粋、
2020年10月5日掲載しました。
 
王侯貴族でなければつくることもたのしむこともできなかった大規模な英国式庭園でしたが、
19世紀後半、絵画の色彩法からヒントを得て、数十平米のスペースに季節の花々を植え、
空気の色も四季によって変化すると提唱し、作庭は富裕層だけでなく庶民全般に広げられるべき
という考えを実行する人が出てきます。

ナイマンズ ハウス中庭
ナイマンズ ハウス中庭
ウェスト・サセックス東部のハンドクロスにあるナイマンズ。
 
 
ナイマンズ ハウス
ナイマンズ ハウス
ナイマンズ
ナイマンズ
ナイマンズの邸宅(ハウスと別の建物)には屋根がありません。
 
1947年の大火で邸宅の大部分は焼失し、後年、部分的に
修復されましたが、いまだに屋根なし。それが特色といえるかも。
 
 
 
ヒドコート・マナー
ヒドコート・マナー
ヒドコート・マナーの庭は生涯独身だったローレンス・ジョンストン(1871−1957)が
40年の歳月をかけてつくりあげました。1万2千坪の土地に25種類の庭園があります。
 
ヒドコート・マナー
ヒドコート・マナー
ヒドコート・マナー
ヒドコート・マナー
ヒドコート・マナー
ヒドコート・マナー
ヒドコート・マナー
ヒドコート・マナー
四阿の内部。ほとんどだまし絵。長椅子も壁も柱もだまし絵。籐のイスのみホンモノ。
 
 
 
ヒドコート・マナー
ヒドコート・マナー
 
 
キフツゲート・コート
キフツゲート・コート
6月半ば〜下旬、キフツゲート・コートは白いツルバラが満開。
 
キフツゲート・コートは、ヒドコート・マナーからフットパスを歩くと南西約2キロの距離。
 
キフツゲート・コート
キフツゲート・コート
「ロサ・フィリッペ・キフツゲート」の名で知られる白のツルバラ。花期は6月から7月にかけて。
 
1918年キフツゲート・コートのハウスに住みついた初代ヘザー・ミュアー夫人(1888−1961)が
植えました。木香(もっこう)バラの一種とみなす園芸家もいるようです。
 
ミュアー夫人はヒドコート・マナーのローレンス・ジョンストンに庭づくりの手ほどきをうけたそうです。
 
 
ダルメイン
ダルメイン
湖水地方アルズ湖の北東の町ペンリスの南西7キロ。
 
 
ダルメイン
ダルメイン
ヒマラヤン・ブルーポピー  ダルメイン
ヒマラヤン・ブルーポピー  ダルメイン
ダルメインのガーディナーはヒマラヤン・ブルーポピーを育てるにあたって苦心したといいます。
土が合わないからです。
 
どのように栽培したか興味のある方は下のバナー「Dalemain」へ。
 
 
 
グレートディクスター
グレートディクスター
イースト・サセックスのノーシャムにあるマナーハウス。
 
 
グレートディクスター
グレートディクスター
グレートディクスター
グレートディクスター
 
 
ケントウェル・ホール
ケントウェル・ホール
サフォーク州ロング・メルフォードにあるケントウェル・ホールの現存建物はおおむね16世紀に
建造されたといいます。
 
 
ケントウェル・ホール
ケントウェル・ホール
ケントウェル・ホールで1979年以来、毎年6月から7月にかけて3週間にわたり開催される
Tudorsはテューダー朝(1485−1603)を再現するイベント。
例年テーマを設けて衣裳がデザインされるそうで、参加するのは主にボランティア。
 
ボランティアの一部は観光客のガイド役をつとめ、16世紀の生活について解説。
 
ケントウェル・ホールは英国の映画、テレビドラマのロケ地として度々登場しています。
 
 
ケントウェル・ホール
ケントウェル・ホール
ケントウェル・ホール
ケントウェル・ホール
ケントウェル・ホール
ケントウェル・ホール
ケントウェル・ホールの30エーカー(12万u=4万坪弱)におよぶ庭は森に囲まれ、
遊歩道も整備されているので散策に適しています。
 
 
 
チャッスワース・ハウス
チャッスワース・ハウス
チャッスワース・ハウスはピーク・ディストリクトの小さな町ベイクウェルから3.5キロ、散歩気分で行けます。
詳細は下のバナー「Bakewel」のチャッスワース・ハウスをご覧ください。
 
チャッツワース・ハウス
チャッツワース・ハウス
チャッツワース・ハウス
チャッツワース・ハウス
チャッツワース・ハウス
チャッツワース・ハウス
 
 
リンディスファーン ガートルード・ジーキルの庭
リンディスファーン ガートルード・ジーキルの庭
リンディスファーン ガートルード・ジキルの庭
リンディスファーン ガートルード・ジキルの庭
私たちが親しみをこめてイングリッシュ・ガーデンと呼ぶ庭は女性造園家ガートルード・ジーキル(1843−1932)
に端を発すると言っても過言ではないでしょう。
 
限られたスペースに色とりどりの花を自然に、という手法を取り入れたのはジーキルであるといわれています。
 
 
リンディスファーン ガートルード・ジーキルの庭
リンディスファーン ガートルード・ジーキルの庭
 
 
ベスチャトー
ベスチャトー
エセックス州コルチェスターにベスチャトーの夫が所有していた荒れ地6千坪は
植物栽培には適さない気候条件でした。夏は30℃以上、冬は氷点下。土地は沙漠に
近いけれど湿地帯もあります。
 
夫妻は、どんな土地にもそこに合う植物がある、植物も自然を克服し、生きる力を得られる
はずと信じ、39年の歳月をかけて庭園をつくりあげました。奇跡の庭といわれるゆえんです。
 
 
ベスチャトー
ベスチャトー
ベスチャトー
ベスチャトー
英国の庭園を見学し、いままで知っている花がいかに少なかったかを知りました。
 
ヴェロニカ・トゥークリアムという花です。
 
 
ベスチャトー
ベスチャトー
ベスチャトー
ベスチャトー
 
 
ミルディーン・ガーデン
ミルディーン・ガーデン
ミルディーン・ガーデンはコッツウォルズの村ブロックリーにあります。
 
 
ミルディーン・ガーデン
ミルディーン・ガーデン
ミルディーン・ガーデン
ミルディーン・ガーデン
石垣上の狭いスペースを使っています。
 
 
 
シシングハースト・カースル
シシングハースト・カースル
ケント州シシングハーストにあり、庭園の聖地とも呼ばれるシシングハースト・カースルの庭は、
ヴィタ・サックヴィルと夫ハロルド・ニコルソンがその後半生をかけてつくりあげました。
 
 
シシングハースト・カースル
シシングハースト・カースル
シシングハースト・カースル
シシングハースト・カースル
シシングハースト・カースル
シシングハースト・カースル
シシングハースト・カースル
シシングハースト・カースル
中央の肖像画はシシングハーストの庭をつくった夫妻の妻ヴィタ・サックヴィル=ウェスト(1892−1962)。
 
ヴィタが英国女性作家ヴァージニア・ウルフと親密な関係だったことは、ウルフの「オーランドー」に。
 
 
シシングハースト・カースル 
シシングハースト・カースル 
右がヴィタ、左は夫ハロルド・G・ニコルソン。
 
以前アップした「Sissinghurst Castle」にも掲載しましたが、も一度。
 
セーターにカーディガンの重ね着、キュロット風スカートのヴィタの装いを、
「腰から上はチャタレイ夫人、下は森の狩人」。
 
うまいことを言うものです。
 
 
 
スコットニー・カースル 夏
スコットニー・カースル 夏
ケント州ランバーハーストにあるスコットニー・カースルの敷地面積は約96万坪。
ウォーキングには十分すぎる広さ。
 
スコットニー・カースル 夏
スコットニー・カースル 夏
スコットニー・カースル 秋
スコットニー・カースル 秋
スコットニー・カースル 秋
スコットニー・カースル 秋
 
 
ウールベディング・ガーデンズ
ウールベディング・ガーデンズ
青りんごはおおむね自家製リンゴ酒のために栽培されています。
 
ウールベディングはウェスト・サセックス州西端の町チチェスターを真北に20キロの
ウールベディング村(人口150人)にあり、20世紀後半に造園されました。
 
 
ウェイクハースト・プレイス
ウェイクハースト・プレイス
ウェイクハースト・プレイスはウェスト・サセックス東端のアーディングリー村にあります。
敷地面積は約61万坪。1903年から33年かけて整備造園されたそうです。
 
ウェイクハースト・プレイス
ウェイクハースト・プレイス
 
 
ストウヘッド 初夏 スイカズラ
ストウヘッド 初夏 スイカズラ
ストウヘッド 秋
ストウヘッド 秋
ストウヘッドはウィルトシャー州スタートンにあり、敷地面積は324万坪。想像を絶する広さ。
 
1741年から40年の歳月をかけ庭園造りに励んだ人物などについては、下の「Stourhead」で。
 
ストウヘッド 秋
ストウヘッド 秋
英国の代表的な庭園すべてを紹介するには30年くらいかかるでしょう。
一部を紹介できただけでもよしとすべきかもしれません。これをもちまして終了いたします。
 
 
桔梗
桔梗
わが家のバルコニー。2019年9月中旬伴侶が桔梗の苗を3つ買って丹念に育成しました。
 
2020年6月に開花して9月半ばに終わりましたが、10月1日中秋の名月の朝、ひとつ咲き、
その後また増え、10月5日には見ての通り。
 
 
ハイビスカス 2020年10月3日
ハイビスカス 2020年10月3日
驚いたのはハイビスカス。2019年6月下旬に鉢植で買ったハイビスカスを、ことしも咲かそうと
伴侶が世話をしてきました。7月になっても8月が来ても、葉は増え大きくなるのですがつぼみは出ない。
 
9月半ばを過ぎてあきらめかけていたところ、小さなつぼみがついた。しかしつぼみはふくらみも
せず、とうとう9月も終わりました。10月に入って突然つぼみがふくらみ始め、3日朝に開いた。
 
去年のハイビスカスは花弁の直径10センチ。ことしは15センチ。5センチの違いですがバカでかい。
 
今夜、花弁を閉じ、明日ポトンと落下するかもしれない1日の命。
 
 
ハイビスカス 2020年11月11日
ハイビスカス 2020年11月11日
2日前つぼみがふくらみはじめ、気温が低いので夜間だけ伴侶がつぼみを保温措置。
甘やかすのはよくないということで外のバルコニーに置きっ放しでしたが、きょう咲いていました。
 
同じ鉢植のハイビスカスなので黄色かと思っていました。オレンジとは意外。
 
 
ハイビスカスとポインセチア 2020年12月1日
ハイビスカスとポインセチア 2020年12月1日
2020年12月1日 またハイビスカスが開花しました。ポインセチアと並べると季節がわからなくなります。