イングランド・ケント州にあるシシングハースト・カースルは季節を問わず探訪する楽しみがあります。
空模様が気になるなら、天候の安定している初夏が適しているでしょう。
 
「Sissinghurst」や「Sissinghurst2」にアップしていない画像をアップしました。
 
シシングハースト・カースルの歴史は14世紀のマナー・ハウスに始まります。
時代の転変にともなって用途も変化し、18世紀の七年戦争時には捕虜収容所になったり、
貧民救済院や農民の住居となったこともあるそうです。
 
廃墟同然となったシシングハースト・カースルを1930年、ヴィタ・サックヴィル=ウェストと
夫ハロルド・ニコルソンによって買い取られ、彼らは後半生を庭づくりに捧げました。
 
庭は1938年に一般公開され、1967年にはナショナル・トラストが所有したということです。
ホワイトガーデンの入口
ホワイトガーデンの入口
 
ホワイト・ガーデンは「単色の花壇をつくったらおもしろいだろう」というヴィタの発想に基づいて
つくられました。ヴィタは、「夏の夕暮に蒼白い花壇の上を大きな幽霊のようなナヤフクロウ(メンフクロウ)
が音もなく滑空してくれることを願わずにはいられない」とも述べています。
ホワイトガーデン
ホワイトガーデン
 
白に統一するという発想がステキ。
 
英国のドラマに頻繁に登場するシシングハースト・カースルの庭。庭の一部しか撮影されないので
知っている人だけが知っているということになります。
 
アップした時季(4月下旬)が藤の季節なので、藤の画像が多くなりました。
 
ヨーロッパの藤はそれほど長くたれ下がらない。
英国では藤よりキングサリ(黄色)。キングサリは下のバナー「North Wales」に掲載。