海から遠く隔てられた内陸部に位置する夢ホテル。
7月〜8月にかけて昼夜の温度差は激しく、昨夏、
最高気温33℃、最低気温10℃という日もあった。
 
4番目の夢ホテルよりここは夏の利用客が多く、
暑さを回避するために様々な仕掛けが考案された。
 
 
 
 
 
 
 

 
見ての通りスイミング・プール。
プールへの出入り口は1ヶ所にして、ぐるりを垣根で囲う。
特に南と西に背の高い木々を配置する。
 
プールサイドには棚をたくさん作って、太陽は遮るが、
通風性は余分に確保する。緑の葉、木々を通る風は
幾分涼しくなるからである。
 
タイルは放熱効果にすぐれた素材を使った特別製。
 
くだくだ書き並べると暑さも倍加するので、
十分な空間を残しておきましょう。
 
 
 
 

 
涼しさを演出するには、涼しそうな素材と色調だけで
十分と考えるのは早急。
思い出にのこる旅は、たのしさだけでなく、ある種の
ものがなしさも添えられてこそ忘れられぬ旅となる。
 
よろこびの細部は記憶に長くとどまらないが、
かなしみは微細な部分にまでとどまる。
 
このレストランのディスプレーはエスニック調、
カーテン、果物、観葉樹…。
これが逆に涼感を誘うのだ。

 
見るからにシンプルな一皿。貝柱のバター焼き、
小海老の唐揚げ、ブロッコリーと山葵のムース。
だが、帆立貝の貝柱は冷凍ではなく活けである。
冷凍貝柱に較べると、圧倒的に甘みがある。
 
この夢ホテルは海から遠く離れているが、帆立貝の鮮度は
いかにして保たれるのであろう。その疑問にこたえる前に、
ブロッコリーと山葵のムースの隠し味に言及せねばなるまい。
隠し味は日本だけでなく万国共有の特許であってみれば。
隠し味は塩もみした、熟していない青いレモンの皮なのだ。
 
帆立貝の鮮度は水冷凍によって保たれる。
水冷凍とは、水が凍らない温度、マイナス4℃〜0℃の
真水に、殻付きのままひたして保存する冷凍法である。

 
南に面している客室はすべて地下にある。
地上は熱しても地下は影響を受けないからである。
 
朝や昼の陽光を好む客もいるので、日は入るが、
いったん地上に当たり、バウンドして入る光である。
 
室内も白と紺、あるいはブルー系を多用している。
涼感をもたらすには欠かせない色だから…。
レストランの食器にもそれは適用される。
 
 
 
 

 
バスルームにも仕掛けは存在する。
広い空間、大きめのバスタブ、2つあるシャワールームと
洗面台、そしてエスニック色のアメニティ。
 
特筆すべきは、水のうまさと透明感…。
それは3番目と6番目のホテルにもいえる事で、
バスタブの湯が身体のすみずみに快感を呼ぶのである。
良質の水は、私たちの五官に歓びをもたらすのだ。
 
夢ホテルはいつでも、いまでも、あなたのご利用を
心からお待ちしております。ご予約は簡単、
クリック数回ですべてOK、現在のところ6軒のホテルが
登録されております。

PAST INDEX NEXT