6月半ばの夕方、町から10`離れた13世紀の古城に
ウェディング・ドレスをまとった花嫁が現れるという伝説があります。
その花嫁は、お城に向かう途中で何度もあたりを見回す仕種をする
という話が、花嫁を目撃した人の共通の話題となっています。
花嫁はいったい何を探しているのでしょう、私も6月のある日の夕刻
その古城に行って、花嫁の姿を見たいと考えています。
彼女は、自分にふさわしい伴侶を追い求めているのでしょうか、
だから、その男が現れるまで永遠に古城を彷徨するのでしょうか…。
中世から営々と続く伝説は今なお息づいていて、それも夢ホテルに
ある種の彩りを添えているようにも思えるのです。
あの花嫁は180年前の宿屋の娘だという人もいますが…。
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