航空機の選び方
 
 個人旅行の利点は自分の好みや目的地、途中降機の都合などで、航空会社を選べることにあります。ヨーロッパ線は成田、関空ともに様々なフライト便を選択できるので、懐具合と相談しながら可能なかぎりベストな選択をしましょう。旅行成功の秘訣はここからスタートしているのです。
 
 私は関西在住なので、関空から出国します。目的地と乗り継ぎの便宜を念頭に置いて、機材は何かを調べます。なぜ機材かといいますと、FクラスやCクラスで出立する方はともかく、Y=エコノミークラスで行く場合、機内での11〜12時間にわたる快適さに天と地ほどの差が生じるからです。
 
 現在、ヨーロッパ線のほとんどはボーイング社の747系を使用しています。この747系機材のエコノミークラスの座席配列は、3−4−3です。運良く最前列とか、前に座席のないシートに座れればよいのですが、そう甘くはない。事前座席予約を使っても、最前列を首尾よくGETできるかどうかは分かりません。
 
 近年云われる「エコノミー症候群」は機内での窮屈と不快と運動不足、そして、それらがもたらすストレスが原因とか。3−4−3の座席の窓側と通路側にはさまれ、通路側の乗客がきわめてマナーの悪い人で、機内食を食べた後もアルコール類をえんえんと飲み続けた場合、テーブルは降りたままです。
 
 こんな時、ちょっとお手洗いと思っても、サッと立って行けません。しかし、これくらいはまだいいほう。そのマナーの悪い人がぐうぐうイビキをかいて寝入ってしまったら、 あなたどうします?
 
 こんな経験はできれば避けたいのですね。ひとり旅の場合、通路側に座ることで上記のトイレ行はなんとかなります。でも、夫婦とか友人どうしで旅するときはどうなさいますか。
 
 3−4−3の座席配列を何とかすればよいのですが、これは自分ではどうともできません。さて、個人旅行の利点・特典は、こういうバカバカしい事態をあらかじめ予測し、それを回避することにあります。
 
 機材が747系だからよくない(KLMの一部の機材では、エコノミーの先頭部分の5列10席を2席づつの配列としています)わけで、エアバスの320系、340系ならどうでしょう。これらエアバスの座席配列はすべて2−4−2となっています。これなら問題ありません。ちなみに、340や320系を使用している航空会社は、関空発の場合AFとOS、パリ行とウイーン行です。
 
2002/04/10