欧州内の乗り継ぎ
 
 日本からの出発便が最初の空港に到着した後、到着ロビーでの待ち時間が長すぎると感じたことはありませんか。女性の多くはロビー内の免税店でウインド・ショッピングするようなので時間も潰れますが、買物に関心のない男女なら、長時間に及ぶトランジットは苦痛の種。
 
 乗り継ぎ時間が長くても気にならない方は、このコーナーはパスしてください。乗り継ぎ時間が5〜6時間、あるいはそれ以上あるのはかなわない、と思う方は続きをどうぞ。
 
 日本で航空券を予約する前に、できれば自分でフライト・スケジュールを立てましょう。そんなの面倒、航空会社か代理店に任せておけばいいよと云う方、それはいかがなものでしょうか。上記の会社のコンピューターにインプットされているフライト・スケジュールは航空会社本位に組み込まれています。したがって、きめ細やかな旅行者のニーズに合った乗り継ぎは保証のかぎりではありません。
 
 例をあげますと、BAならBA、LHならLHの子会社の便を優先することが多く、乗り継ぎの待ち時間は二の次。そこで、自分でフライト・スケジュールを作りましょうという次第。慣れないと面倒かもしれませんが、慣れるとヤミツキになります。
 
 おぼえておく事は、空港コード(CDG,FRAなど)、航空会社コード(BA、AF、LHなど)、曜日番号(1〜7まで、1は月曜2は火曜、7は日曜)、それに×6。×6というのは、土曜は運行していないという事です。時刻表は旅の友、旅行計画を練っているとき、彼とにらめっこするのはまことに楽しいひとときです。私は「OAG」の「Pocket Flight Guide」を31年間愛用しています。
 
 たとえば成田から英国のエディンバラへ行く場合、直行便はないので乗り継ぎせなばなりません。問題はどこで乗り継ぎするかです。BAやJL、VSを利用したなら、航空機はロンドンまでです。関空からならNHかJLにヒースロー行があります。ここで、私なら、なぜロンドンなのと思う。ロンドンで途中降機しないのであれば、パリ経由のAFでも、アムス経由のKLでもエディンバラ行は選択可能です。
 
 私は2時間以上の待ち時間はノー・サンキューなので、できるだけ短い待ち時間ですむ便を選択します。それと、自分の最終目的地がどの町かによって、帰りの航空会社を決めておくとよいと思います。現況のシステムでは、往路と復路を異なる航空会社に設定しても、要する運賃は同じです(ただし航空会社によっては、往復共自社にせよと云う無茶な会社もあります。これは完全に違反行為)。
 
 欧州内を移動するときは、できるだけ早朝・深夜の便は避けましょう。疲労は大敵、無理のないフライト・スケジュールを立てることが元気の素。また、欧州内の機内食はイケルものもあるので、昼食を機内で、というのも一興かもしれません。「機内食」に関しては、「エッセイ」の「機内食」を参照いただければ幸いです。
 
 
 
2002/04/11