旅に王道なし(5)
 
 99年6月と10月の英国の旅は、レンタカーで回ったが、観光した町や村では随分と歩いた。緑多い田園都市をのんびり歩くと、いきおい子供の頃の記憶がよみがえってくる。人より羊の数のほうが多い田舎の町や村を歩く、これはある種の快感であり、関西の標高の低い(1000b前後〜500b前後)山をトレッキングするのとはやや趣を異にした愉しさがある。
 
 私は旅好きのせいか、本の中では旅行関係の書を読むのが好きで、立ち読みですませられる類のものでも、ついつい買ってしまうという悪い癖がある。悪い癖などと格好をつけて、とお思いの方もいようが、本ばかり増えて、5LDKの我が家の、寝室を除くひとつひとつの部屋はすべて、複数の書棚がわがもの顔でのさばっている。
 
 阪神大震災の直後、相当数の書籍を処分したのであるが、その後また増えつづけ、つれあいも仕方ないかとあきれ顔である。北向きの角部屋は冬場結露が出て、毎日換気してもカビの発生は避けられない。これが悩みの種で、じゃあ、その部屋に書棚を置かねばよいということになるが、大震災の時、重い書棚(本を入れると数百キロになる)が倒れ、かろうじて一命を取りとめた身とあっては、寝室に何か置くのは脅威なのだ。
 
 英国旅行に限らず、海外旅行は少なくとも2,3ヶ月前から準備に入る。宿泊先の町や、立ち寄る町に関する情報は、可能なかぎり収集する。いくら収集しても、現地インフォメーションにある情報量には到底かなうものではないが、旅は収集段階から始まっているのである。
 
 二回の英国への旅で、読んだりメモしたりした本のうち、書棚におさまっているものを列挙いたしましょう。
 
 
 @和書
 
 「森のイングランド」  平凡社
 
 「イギリス歴史紀行」  リブロポート
 
 「イギリスの旅 イングランド編」
 「イギリスの旅 スコットランド・ウェールズ編」  太陽出版
 
 「イギリスの古都と街道(上)」  トラベルジャーナル
 
 「イギリスの古城を旅する」  双葉社
 
 「イギリス見て歩き」  中央公論社
 
 「イギリスの町」  グラフィック社
 
 「イギリスに暮らすとき」  ミスター・パートナー
 
 「ロンドンぬきの英国旅行」  サイマル出版会
 
 「ブックエンド イギリス史の散歩道」  研究社
 
 「イギリスはおいしい」
 「イギリスは愉快だ」     
 「林望のイギリス観察辞典」  平凡社
 
 「ホルムヘッドの謎」  文藝春愁社
 
 「英国解体新書」  
 「物語 英国の王室」  
 「豊かなイギリス人」  中央公論社
 
 「イギリス式人生」  岩波書店
 
 「英国物語」  グラフィック社
 
 「英国流ライフスタイル、ここが好き」  講談社
 
 「英国農家民宿」  三嶺書房
 
 「スコットランド物語」  大修館書店
 
 「スコットランドの旅」  三修社
 
 「図説 英国史」  ニューカレントインターナショナル
 
 「イギリス史 近世2」  山川出版
 
 「大英国 歴史と風景」  白水社
 
 A洋書
 
 「GREAT BRITAIN 」
 「WALES」       MICHELIN (緑本)
 
 「Great Britain」
 「Scotland」
 「EDINBURGH」   APA PUBLICATIONS
 
 「WESSEX」
 「ROMANTIC SCOTLAND」  PHOENIX ILLUSTRATED
 
 「COTSWOLD SCENE」  OXFORD PICTURE LIBRARY
 
 「SCOTTISH SYMPHONY」  NYGS
 
 「THE TOURING BOOK OF BRITAIN」  
 「365 DAYS OUT IN BRITAIN」  
 「EDINBURGH」                   AA
 
 
                     (未完)
 
更新日時:
2002/05/03

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