ユルト(またはパオ)のバーミヤン・ホテルに三泊しました。このあたりで海抜1800b。
背後に雪をかぶったヒンズークシ山脈、昼夜の温度差40度以上、澄み切った空気、
文明の十字路、大自然と歴史の興亡の見事な調和。秘境ホテル。二度とできない体験。どんなに贅を尽くしたホテルもかなわない、私の宿泊したなかで最高のホテル。
アフガニスタンに来るまで水の本当のありがたさを認識していなかった。
日本やヨーロッパで断水を何度も経験しはしたが、それは恒常的に続くものではなく、
そう長くない時間、不便さをかこつだけのことだった。
断水は日常茶飯、出ても毎日取水制限時間帯が長く、チョロチョロとしか出ない状況
を経験してみてはじめて水の得がたさを知るという按配だった。異質なものとの出会い
によって本質をみることができたような気がする。
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