Le Bristol Paris
Le Bristol Paris
 
パリのホテル「ル・ブリストル」はサントノーレ通りに面しています。したがって、ショッピングにはうってつけの宿といえるでしょう。ランバン、ディオール、エルメスなどのブランド店(すべて本店)も徒歩8分以内。私はポンパドゥール伯爵夫人の館やエリゼ宮(仏大統領の公邸、シャンゼリゼ大通りもこれに由来)がすぐ側にあるので、ブリストルに投宿しました。
ホテル「ル・ブリストル」の歴史は浅く、1924年に開業。歴史の薄い分もてなしは厚く、ブリストル・スピリッツといわれる細やかな心配りは健在のようです。
ブリストル室内
ブリストル室内
 
ブリストルのメイン・エントランスは間口が狭く、まるで祇園のお茶屋の様相を呈していますが、部屋は充分な広さで、ワードローブはヨーロッパのシティ・ホテル特有の鏡付です。勿論この鏡は、室内をより広く見せるためのもので、それ以外のためではありません。バスルームは広大で、シャワー・ルームも二つ、洗面台も二つ付いていました。室内装飾はアールデコ調。
チェック・アウト時、何かの手違いでミニバーの飲料を飲んだことになっていましたが、わしゃ知らんと言ったら、丁重に詫びたそのスタッフの表情と姿勢に好感がもてました。そんな間違いのあるのが、いかにもフランス的。
中庭
中庭
 
すべての客室が中庭に面していて、朝、野鳥の鳴き声で目をさますという経験はブリストルならでは。束の間パリに居るのを忘れさせてくれます。パリを忘れるなんて、それは困る、という方にブリストルは向いていないのかもしれませんが…。私たちが訪れたのは7月初めで、中庭に面したサマー・レストラン(夏期のみオープン)での朝食は快適そのものでありました。